行雲流水

24R2500の研究メモ帳、自称B級戦法マイスター

【オリジナル戦法】魔界向かい飛車左玉

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今日は寝る直前に閃いた戦法を書き連ねていこうと思います。

ちなみに昔書いたこちらの記事の発展形です。

19960420.hatenablog.com

今回は狙い筋を示すためにココセで成功例だけ書いていきます。

 

初手から▲76歩△34歩▲26歩△88角成▲同銀△22銀▲25歩△33銀▲48銀△42飛

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▲68玉△44歩▲56歩△45歩▲57銀△35歩と進みます。

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(前回の記事で書いたこの戦法の骨格を成す早めの位取り、この二つの位を軸に模様を作っていく。)

 

以下、▲78玉△72金▲68金△62銀▲66歩△34銀▲24歩△同歩▲同飛△23金▲28飛△25歩と進みます。

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(居玉のままにするのがポイント、2筋の歩を交換してこない場合は後述します。)

以下、▲75歩△33金▲65歩△54歩▲76銀△22飛▲27歩△43金▲67金△33桂▲66銀△53銀と進みます。

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(この局面が既に先手から手出し出来なくなって後手作戦勝ちっぽい)

 

以下、▲86歩△21飛▲85歩△32玉▲96歩△14歩▲16歩△44銀と進み後手作戦勝ち

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(金が動けば△39角からの2筋突破がある、入玉も狙えそうだし後手作戦勝ち)

 

ちなみに途中△34銀の局面で2筋を交換してこなかった場合

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以下▲65歩△43金▲75歩△54歩▲76銀△22飛▲67金△33桂と進み、後手作戦勝ち

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(△25銀と歩を食べて2筋を伸ばしていく要領で本譜より得、△34銀△43金の形を作れれば大体模様勝ち出来そう。)

 

まあ本譜の他に先手にも色々選択肢があるからこうなるとは限らないけれど、3筋4筋の位を取った後向かい飛車で2筋を逆襲するという狙い筋は分かりやすいと思います。

ちなみに途中で玉を右に囲うと飛車先逆用するのに手数が間に合わなかったり、逆に玉頭で縦の戦いになったりするので居玉のまま待機して左玉にするのが工夫です。

実はまだ実戦投入していないのでどんな穴があるかは分からないけれど、これを初見で対応するのは難しいと思うし面白そうなので使ってみたいです!

 

青野流の研究と考察その①(直線コース▲66歩以下の変化まとめ)

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長らく放置してました、お久しぶりです。

最近はソフト将棋を並べててソフトの中終盤感覚をぼんやりと掴めたらいいなと思ってます。

元々ブログを作った理由は研究データをメモする為だと思い出したので今回は青野流の変化をまとめてみました。

 

 

 

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基本図1(▲66歩まで)

 

ここでは①△19角成(棋神が偶にやってくる)もあるのですが、以下▲67角△83香▲76角△84香▲24歩△同金▲22飛の局面は先手がやや良いでしょう。

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(金取りで飛車打てて先手好調、と金攻めが見た目より早い)

 

参考棋譜

shogidb2.com

 

なので②△45桂が本線ですが、以下▲67角△66角▲68銀△84角▲76角△89飛▲67角と進みます。

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基本図2(▲67角まで)

 

①▲67角に代えて▲31と

www.youtube.com

③▲79飛もあり、最善は難しいですが僕は①▲67角が一番やれると思ったので①▲67角を本線で書いていきます。

shogidb2.com

 

▲67角以下、①△34金②△28歩があります。順に解説していきます。

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①△34金

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以下、▲32飛△44金▲48銀(△28歩は▲46歩で先手良し)△55金(△99飛成もあるけど後述します)▲31と△99飛成▲22飛成△66香▲32とと進みます。

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この局面は△67香成▲同金の形が見た目より意外と耐久力があり、先に詰めろをかける事が出来たので先手が少し指せると思います。

 

参考棋譜

shogidb2.com

 

また途中△55金に代えて△99飛成と指す手もあるのですが、以下▲46歩△66香に▲85角と出る手があるのでやはり先手が指せそうです。

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(▲45歩▲64桂がべらんぼうに早い)

参考棋譜

shogidb2.com

 

まあアマレベルじゃ勝ち切れるかは分からないけれど厳密には先手が勝ってそうです。

 

②△28歩

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これを取るのは効かされで以下△57桂成▲同銀△49飛成▲同玉△57角成となり難解な局面になります。

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(局面は互角だろうけど人間的には後手が勝ち易そう。)

 

なので△28歩を取らずに以下▲64歩△同歩▲45角△29歩成▲79金(△66桂の阻止)△99飛成▲23角成と進みます。

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(途中▲64歩の利かしを入れる事で▲41馬の威力が増している。)

 

以下、△39と(▲48銀と逃げられると酷い為)▲同金△54香▲89歩△97竜▲48金△39銀▲76桂と進んだ局面は先手がやや指せそうです。

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(途中▲48金△39銀の交換は遊び駒の金と持ち駒の銀のトレードだから先手の得という感覚は勉強になった。)

 

参考棋譜

shogidb2.com

 

基本図2(▲67角まで)の局面はこの2つ以外の目ぼしい変化は恐らく無いみたいなので取り合えずここで終わります。

また気が向いたら(半年後かも)相早繰り銀▲56角青野流△74飛ぶつけ以下の変化も書いていきたいと思います。

 

 

おまけで社団2日目の棋譜貼ってきます。

(レグスペVS矢倉)

noike.info

 

(四間穴熊VS銀冠穴熊)

noike.info

 

(ミレニアムVS四間飛車)

 

(矢倉VS雁木)

阪田流向かい飛車その1+相居飛車対策色々(VS▲極限△一手損△45角△角換わり右玉)

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今回は阪田流向かい飛車についてあれこれ書いていきます。

この戦法は金を使った飛車先逆襲が主な狙い筋で決まれば破壊力抜群で気持ちが良いです。

相手が飛車先逆襲に対応してきたら持久戦にして金で模様を作るのがこの戦法の要点です。

 

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この局面では①△22飛②△65角があります。

 

今回は②65角について色々書いていきます。

 

参考棋譜

shogidb2.com

 

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基本図1(△65角まで)

 

以下、▲48銀△76角▲88銀△44歩▲46歩△54角▲47銀と進みます。

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基本図2(▲47銀まで)

 

この形が対策として有力らしいので仮想敵として進めます。

shogidb2.com

 

基本図2以下、△22飛▲36歩(この手以外は△24歩で後手良し)△42銀▲78玉△62玉▲77銀と進みます。

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(ここで何もしないと▲66銀から▲55銀と銀を活用されて苦しくなる。)

 

長引くと角が負担になって作戦負けになるので動きたい局面ですが、ソフトで調べたらここで△35歩と突く手があるみたいです。

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以下、▲同歩△24歩▲同歩△27歩▲48飛△24飛▲78金△72玉と進んで互角

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参考棋譜

 

▲56歩に対しては△35歩▲55歩△43角と進んで互角

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(玉を囲ってから2筋~4筋を金の力で戦うイメージ)

 

参考棋譜(ワシVS激指14)

 

次回は角を打たない糸谷さんが良くやってるオーソドックスな阪田流について書いていきます。

 

 

おまけで極限早繰り銀、一手損角換わり、横歩取り45角戦法、角換わり右玉についての対策をさらっと書いていきます。

 

対▲極限早繰り銀

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この局面以下、△86歩▲同歩△同飛▲46銀△44歩で先手指しにくいです。

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(▲35歩△44歩を用意するのがミソ、機を見て横歩取る手を狙って後手良し)

 

プロの公式戦から分析する、最新戦法の事情(3月・居飛車編) | あらきっぺのお気まま将棋ブログ

(このサイトを見て知りました。)

 

対△一手損角換わり

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ここで▲37桂が好手

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以下普通に組み合って主導権を握れた先手作戦勝ち

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対△45角戦法

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この局面では①△33桂②△87銀があります。

 

①△33桂以下▲36香が定跡になってますが、ここでは代えて▲88飛と打つ手があり有力だと思います。

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(歩切れで受けにくい攻守兼備の自陣飛車、△25飛には▲77金を用意している。)

 

以下、受けが効かないので△67角成!▲同金△79飛▲69歩△87歩▲68飛△89飛成と進みます。

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この局面では▲56金△64桂▲55金△88歩成▲96角と自陣の飛車を活用する手順があり先手有望だと思います。

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(ぴったりの角打ち)


 

www.youtube.com

(この動画で詳しく解説されています。)

 

 

②△87銀に対しては、以下▲77馬△76銀不成▲68馬△88歩の局面で▲46歩と突く手があるみたいです。

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以下、△23角(△54角▲88金)、▲83飛△89歩成(△82飛は▲同飛成△同銀▲84香)、▲同飛成△75桂に対して▲56香がぴったりで先手が良さそう。

 

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(以下一例を示すと、△56角▲同歩△64香に▲66歩!△同香▲86馬と進み先手良し)

 

www.youtube.com

(この動画で以下略)

 

横歩取り△45角戦法は定跡通り進んでも意外と僅差で、研究や経験の差で負ける事があるので研究を外す変化球を用意するのは勝ちを求める上で有望だと思います。

 

 

対△角換わり右玉

 

△角換わり右玉に対しては中住まい型が対策として有力らしいです。

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migigyoku.com

 

以下、▲77桂から▲99飛と地下鉄飛車を狙ったり。2筋で一歩持った後▲56歩から▲57角打で端を狙ったりと先手が勝ち易いみたいです。

 

参考棋譜(上記のサイト様の引用)

https://migigyoku.com/kifu/kf.php?kifu=20180828_232832.kif

(△55歩▲56歩と反発)

https://migigyoku.com/kifu/kf.php?kifu=20180828_223156.kif

(▲56歩と拮抗を保って地下鉄飛車)

 

 (△44銀に▲45歩)

 

ここまで読んでくれてありがとうございました!

 

将棋2018年振り返り【自己満足用】

今年は色んな大会やイベントに参加するようになって一年間楽しかったです。

一年間良し悪し含めて色々な変化はあったけれど、今では全てひっくめるて良い思い出ですね。

ブログも最初の内は楽しんで書いていたけれど途中から飽き性というか面倒くさくなって放置してしまったのは反省点です。

 

去年の時点では序盤が弱いのが難点で序盤を鍛える事を2018年のテーマにしていたけれど、固さよりもバランスを重視した戦法や駒組みが自分の棋風にマッチしていてその点については上手いこと達成出来たと思いました。この一年間は苦手だった序盤を克服して結構強くなれたと思うので総合的に非常に満足しています。

反省点としては負ける事よりも勝つ事の方が多くなった影響で油断や慢心が出てしまい、有利な局面でのポカやミスで負ける事が非常に多かったです。

正直な所自分の持っているポテンシャルは高いと思っているけれど、人間的未熟さがある故に力をコントロール出来ていない感覚があるので来年はそういう部分を克服というかテーマにして頑張っていきたいと思いました。

我以外皆我が師って言葉があるように、一局一局自分の方が強いと思って挑むのでは無く相手に教わろうとする謙虚な気持ちが大事なんですね。来年もまた今の自分に6割勝てる位強くなりたいです。

 

ブログは恐らく一か月に一回を目安に細々と更新していく感じになると思います。

内容は主に最新戦法や流行を追うのでは無くマイナーな戦法や面白そうだと思った戦法をざっと紹介する感じになると思いますが、それでもよければ来年もまたよろしくお願いしますm(__)m

 

角換わり拒否▲57銀型雁木

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今回は角換わり拒否型の雁木を解説していきます。

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基本図1(▲66歩まで)

 

前提として、ここで▲66歩と突くのは消極的で先手の利を消しているから良くないって言われています。

その上でこの戦法を使うメリットは何ぞや?と思うかも知れないですが。

 

角換わりが面倒くさいんだよ!!!

手待ち合戦したり一旦打った47歩を数手後に46歩と進めたりと最近の定跡の進化に着いていけないので居飛車指したいけど先手角換わりを拒否したい人におすすめします。

後これは個人的な見解ですが角換わり新型同型の形は千日手が結論になる気がします。

 

まあ冗談は置いといて、この戦法を使うメリットは三つあります。

①定跡から外れてこっちの土俵に持ち込める。(同じ実力でも経験値の差で勝ち易い)

②変化しようがない(戦法選択の権利が自分にある)ので研究が生きやすい。

③事前研究を万端にして挑めばカンニングを用意して試験に挑むような心理的余裕が出来る。←これ重要

 

後手の指し方は色々とありますが、今回は相雁木と早繰り銀や棒銀に絞って解説していきます。

 

①vs△63銀型雁木

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基本図2(▲36歩まで)

ポイントとしては居玉のまま早く▲57銀▲36歩の形を作る事で▲35歩から攻める権利を持つようにする事が肝です。


以下一例を示すと、△52金▲69玉△44歩(早繰り銀に備えた手)▲58金△43銀▲59角と進みます。

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基本図3(▲59角まで)

 

ちなみに途中で腰掛け銀に組んできた場合は

▲46銀と早繰り銀の形を組んで▲35歩を狙い、それを阻止する為に△44歩と突いてきたら▲55歩と銀を追い返せるので先手が指しやすいです。

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(腰掛け銀に対しては▲46銀の形で▲55歩▲35歩を狙う。)

 

基本図3以下一例を示すと、△73桂▲77桂△86歩▲同歩△同飛▲87歩△81飛▲88金△31玉▲78玉△22玉と進みます。

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基本図4(△22玉まで)

 

相雁木の場合は▲88金▲78玉の形を目指すのが有力です。

ここでの注意点は相手が桂を跳ねたのを見てから自分の桂を跳ねる事で、相手が桂を跳ねずに自分の桂を跳ねると△72飛と回る変化が厄介です。

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(桂頭狙われて苦戦)

 

基本図4以下一例を示すと、▲16歩△14歩▲96歩△94歩▲46歩△54歩▲26角△85桂▲同桂△同飛▲37桂△81飛▲48飛と進んだ局面は作戦勝ちです。

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(先手だけ攻めの主導権を握れて作戦勝ち、後手は▲88金▲78玉の形に対して攻めの形を作れない)

 

②VS早繰り銀

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以下、▲同歩△64銀▲76銀△72飛▲67金△75銀▲同銀△同飛▲76歩△74飛と進んで一局

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(以下▲65歩▲96歩で一局、攻めの銀を捌かせたけど自陣も手厚い形に組めてるから不満は無い)

 

対早繰り銀のポイントは居玉のまま▲67銀▲78金▲58金の雁木の形を作る事を優先して、△75歩▲76銀と出れる形を作る事です。

雁木の好形に組めればすぐに潰される事は無いと思います。

 

③VS棒銀

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以下、一例を示すと▲56歩△64歩▲96歩△52金▲88角△75歩▲77金と進みます。

 

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(棒銀に対しては▲88角▲77金の形で受けるのが形、▲68角と下がるのは△65歩▲77金の瞬間△88歩と打たれる。)

 

以下一例を示すと△72飛▲78玉△76歩▲同銀△75銀▲同銀△同飛▲67金で一局。

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(金の力で局面を収めて互角)

 

まあ僕は入玉含みに手厚く受けるのが好きなので急戦相手も苦にしない為、雁木は使いやすい戦法だと思いました。

雁木の中盤は経験値が生きやすいと感じたので使いこなせるようになれば武器になりそうな気がします。

 

 

 

羽生さんが広瀬さんに敗れて無冠になりました!

bunshun.jp

何か来るべき時が来たって感じがしますね・・・

栄枯盛衰は世の習い、48歳としては妥当なのかも知れませんがあれだけ強かった羽生さんがあっという間に無冠になってしまったのは少し寂しいです><

 

羽生時代にあれだけの勝負強さや土俵に追い込まれてからの粘り強さがここ数年は見られなくなったのは年齢による体力の衰えもあるのかも知れないけれど、それ以上に時代の流れが大きい気がします。

つまり、藤井君を筆頭に若い人たちが活躍して色んな人がタイトルを取っている今の将棋界は流れやサイクルが濁流のように激しくて時代の最先端を追って流れに乗るか流れの中で踏ん張れるような地力の高さが無いと生き残れない時代になっていると思います。

その中で羽生さんは地力の高さだけで若手を追い返し続けて複数冠を保持して存在感を示し続けていたけれど、流石に年齢による疲れもあり長くは続かなかったようです。

 

今回羽生さんが無冠になったターニングポイントになったのは第65期王座戦第1局だと思います。

xn--pet04dr1n5x9a.com

この将棋で羽生さんは中村太地六段に終盤体力負けをしてしまいました。

神様が人間になった瞬間とかどっかで見た記憶がありますが、この一局をきっかけに他の棋士は羽生さんに対する信用が崩れて今の勢いの後押しになったように感じます。

ソフトブーストによる若手の勢いと羽生さんの衰えが重なった結果分厚い壁が破られて本格的に戦国時代になったように感じます。

 

 

最近の将棋で面白いと思ったのはelmo囲いです。

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何かUFOみたいな形をしていて面白いですね!未来に来た感じがしますよ。

金は一段目に居るのが一番固いのと銀の斜め下に金がいる形は好形だから一応は棋理に合った形なんですね、囲いを空間認識能力で捉える人間には浮かびにくい感覚です。

居角左美濃が矢倉を駆逐したように一見浮かびにくいこの囲いが角道を止める振り飛車を駆逐したりするんですかね?今はまだ判断が付かないけど一年後には結論が出ていると思うので楽しみです。

 

www.youtube.com

 

【対雁木】先手番局限早繰り銀

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お久しぶりです、面白そうな戦法を考えてきてモチベが上がってきたので久々に更新します。

 

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初手▲26歩から相居飛車の出だしになった局面です。

ここから▲66歩と角換わりを拒否するのがこの作戦の第一歩。

このオープニングだと対振りと中飛車もあるけど今回は相居飛車に絞って書いていきます。

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(角換わり拒否型雁木、相手の△33角を強制させていて矢倉には組めない。)

 

以下一例を示すと、△84歩▲78金△85歩▲68銀△86歩▲同歩△同飛▲67銀と進みます。

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飛車先を切らせても構わないと主張するのがこの戦法のミソです。

 

 

以下一例を示すと、△82飛▲87歩△32金▲48銀△62銀▲56歩△74歩▲57銀△41玉▲36歩と進みます。

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これで機を見て▲35歩△同歩▲46銀を狙います。

この時に△44歩を半分強制させられるのが早く攻め形を作った効果です。

 

以下一例を示すと、△44歩▲69玉△43銀▲58金△52金▲35歩!

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以下、△同歩▲46銀△34銀と進んだ時に▲79角という手が効くのが自慢です。

 

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(銀と角が捌けて先手良し)

 

ちなみに相手が先に棒銀で8筋突破を狙ってきた場合は▲77金▲78玉で受けるのがこの場合の形です。

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(8筋で金銀交換になっても銀の進出に手数を掛けているからバランスは取れている。)

 

この戦法をまとめると

先手の利を生かして相手より先に攻めの形を作って主導権を握り、その後玉を囲って▲35歩△同歩▲46銀から開戦する。

②相手の飛車先交換はその分一手早く駒組みが進められるからオーケー

③角が▲77に居ないから△65桂の当たりにならず右四間飛車にも耐性がある。

棒銀や早繰り銀に対しては▲77金▲78玉で受ける。

⑤角は主に引き角で使う。

 

実はまだ実戦投入していないので細かい部分は煮詰まっていないけれど相居飛車は先に主導権を握った方が指しやすいから中々楽しそうです。

将棋は実戦も楽しいけどこうやって序盤あれこれ考えてる時が一番楽しいです!

カードゲームとかでデッキ作ってる時が一番楽しいタイプ。

 

 

 

斎藤さんが中村さんを破り新王座になりました!

www.shogi.or.jp

 

何というか今の将棋界は戦国時代でタイトルは誰にでもチャンスがあるのかなと思いました。

今までは羽生さんが頂点に君臨していて中々チャンスが来なかったけど、今は羽生さんも一冠だけで一時期に比べるとタイトル挑戦も中々厳しいようでタイトル戦の年齢層も随分若くなりました。

これはソフトの出現で将棋の質が変わった影響で戦法や作戦も幅が広くなったからトップ棋士もその全てを網羅する事は不可能な分一局一局が大変になったのと、若い方が脳が柔軟な分環境の変化に対応しやすく色んな感覚を吸収出来るから若手が勝ち易い環境なのかなと思います。

 

この王座戦は角換わりから穴熊に組んだ第4局が一番面白かったです。

2018年10月16日 五番勝負 第4局 中村太地王座 対 斎藤慎太郎七段|第66期王座戦

 

結果こそ先手の穴熊が勝ったものの途中は後手良しの変化が多くて先手が冴えないって聞いて驚きました。固さが主張になるから先手作戦勝ちだと思ったのに実はそんな事が無いって言う感覚は玉の固さは正義では無いと示されているような気がしました。

この将棋から時代はもはやバランス至上主義になったんだと思いました。

 

僕は最近大山名人の将棋を並べています。

昭和の将棋は玉の固さよりもバランス重視でこれから先の将棋感覚を養う上で凄い勉強になると思います。何というか押したり引いたりで一局が長いからその分濃厚で並べてて楽しいです。

大山名人の受けと粘りは本当に凄まじいと思いました。助からないと思っていても助かっているとは正に大山将棋を表していますね!

佐藤天彦名人も昭和の将棋を並べて勉強したとの事なので、千里の道も一歩からって言うし少しずつ進んでいきたいです。

 

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【B級戦法のススメ】4手目△33角戦法

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今回は4手目33角戦法について書いていきます。

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基本図1(△33角まで)

 

この戦法のメリットは角交換振り飛車をやろうとした場合に、相手から交換してくれる分自分から角交換する振り飛車と比べて一手得するのがお得です。

また▲同角成△同桂の桂が跳ねる形が角交換振り飛車の構想だとそれほどデメリットにはならない上、千日手に持ち込み易い将棋になるので後手番の戦法としては有力だと思います。

 

ちなみに角交換してこない場合は普通の角換わりにした際△85歩を決めずに駒組みを進めることが出来る分、8筋に桂が跳ねる余地がある分6筋位取り右玉の変化がやり易いというメリットがあります。

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(以下、▲48銀△84歩▲33角成は角換わり▲66歩は雁木模様になる)

 

4手目△33角以下、一例を示すと▲同角成△同桂▲68玉△32金▲25歩△42銀▲48銀△44歩▲78玉△43銀と進みます。

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(代えて△22飛と回ってから△54歩△53銀△44銀と進めるのも有力)

 

以下一例を示すと、▲68銀△42飛▲77銀△62玉▲36歩△72玉▲68金△41飛と進んで一局

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(居飛車は4筋に飛車が居るし△64角のラインの攻めも生じるから▲46歩とは突きにくい)

 

以下、飛車先を切ってきたら2筋に回って飛車先を逆襲するイメージ

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(2筋交換される前に向かい飛車にすると、居飛車▲46歩の変化を与える分損する気がするから飛車は4筋に置いたままで良さそう)

 

金が左に行ったら地下鉄飛車にして1筋から打開する感じ

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(△43銀型の右玉感覚)

 

他には受けが強い人向けだけど4筋の位を取って盛り上がる指し方もあるかも

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(ここで▲75歩△64角打で後手指せそう、▲65歩から駒組み進めて来たら1筋を伸ばして地下鉄飛車から打開する感じで一局)

 

この戦法は△33桂と跳ねる形が形の決めすぎにならない上、角交換振り飛車の主流の形になっているから今の時代に合った戦法だと思います。

個人的に△43銀△32金△33桂という雁木の形はバランスが良くて角の打ち込みにも強いから居飛車でも振り飛車でもお気に入りです。

 

 

 

AbemaTVトーナメントでは藤井君が優勝しました。

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早指しは才能が出るって言うけど、それでも藤井君は圧倒的に強かったと思います。藤井君の有利な時の指し手は相手の選択肢を狭める展開になるイメージがあります。つまり相手に力を出させず危なげなく勝つ将棋としての完成度の高さがおかしいです(*_*)

 

藤井君は時間の長い将棋が得意で早指しはそこまでなイメージが合ったんですけど、この将棋を見るに早指しでも凄まじい強さを見せつけてビックリしました。(@_@;)

羽生さんのNHK10回優勝も覆す可能性もあるんじゃないかと思いました。

 

これは持論なんですけど、藤井君は共感覚がお化けなタイプの天才だと思います。

例えば数学の天才は数字を見ると色や文字がイメージで浮かんで、その色の繋がりで数式を解くから普通の人とは数式を解く早さが桁違いって話なんですけど藤井君の詰将棋を解く早さにも似たような物を感じます。

藤井君はそれが数式じゃなくて将棋に現れていて将棋の指し手や符号から普通の人とは違う感覚が浮かぶんじゃないでしょうか、手を考えてる時に脳内盤じゃなくて符号が浮かぶって話もあるし。

totaltech365.hatenablog.com

ちなみに藤井君の天敵は全盛期の羽生さんだと思います。

藤井君の強さは共感覚による読みの早さとそれに起因したセンスの良さにあると思うけれど、羽生さんの強さは羽生マジックに代表される常識外の手を拾ってくる異質な感覚だと思っていて。

友達に藤井君は165キロのストレートを投げるけど羽生さんは魔球を投げるって説明した事があるんですけど、羽生さんは中盤に思い浮かばないような手を指して訳の分からない内に勝ちに持っていくような異質な強さがありました。

なので全盛期の羽生さんなら藤井君の読みの範囲外の妙手を指す為良い勝負をするんじゃないでしょうか。

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ただ最近の羽生さんは年を取ったからか、谷川さんの光速の寄せが無くなったのと同じように羽生マジックや異質な感覚が無くなっていて藤井君の壁になるには難しい気がします。

 

まあ歴史は繰り返すって言うし谷川さんにおける羽生さんのように、10年後か20年後位に羽生さんのような異質な感覚の将棋を指すタイプの天才が藤井君の天敵になるような気がします。

気が早いけど今から楽しみです(*´з`)